東京のオーダー家具・特注家具に関するブログです。 | 東京でオーダー家具・特注家具ならヤマヤ家具株式会社にお任せ下さい。

ヤマヤ家具株式会社

Blog

2022年10月01日 [商業施設]

銀座宝石店納品&故宮の世界展

tenji
東京国立博物館で開催していた故宮の世界展に行ってきました。
少し別件で書きたいことがあるのでメモ代わりに書いておきます。

故宮というのは古いお城という意味で、皇帝の居城として使われていたときは紫禁城と言われていました。
紫禁城の名前の由来は中国皇帝を位置の変わらない北極星に見立ててその周辺の天体を紫微垣(しびえん)、紫宮と言ったことから、一般時の出入りを禁止した禁地とあわせて紫禁城と呼称されました。

特別展示でVR故宮があり故宮内部の様子がCGで再現されている展示があります。
その中の乾隆帝が築いた「倦勤斎」(きんきんさい)について少し説明。

「倦勤斎」は皇帝の中でも最盛期を誇った乾隆帝が隠居したときに住むために建てたもので故宮建築の中で最も技術的にも装飾的にも豪華な建造物と言われています。天井や部屋に海外から招聘した画家が描いたトリックアートなどもあり内部は観劇ができるような設備もついています。

ここから書きたいことだったのですが倦勤斎内部には舞台があり当然観るのは乾隆帝なので観客席があります。1Fと2Fにあるのですがここに行くときに隠し扉を使って入るようになっていました。左右に大きい鏡台があり左側を押すと開くという感じだったはず。絶対に乾隆帝ワクワクで指示してたなと思っています。

隠し扉や隠し階段を遊びで製作するのは珍しいです。乾隆帝は18世紀の皇帝なので世の中的には戦争しかしていないとき。アメリカ独立戦争とか。隠し階段や隠し扉は歴史的には古いもののもっと実用的な意味で使われていました。主にお城ですが例えば、籠城時の脱出用、物資の補給、大きいお城であっても密通や身内暗殺用などで今でも残っていますが、自宅の2階にある観劇用の席に行くために作ったのはかなり珍しいんじゃないかと思います。まあそれだけ安全だったとも言えるかもしれませんが。

ちなみに開き方は現代と同じように開いていたいた気がします。下がキャビネット状で上が枠付きの鏡。左に側面に丁番が見えないようについていて押して開けるようになっていたようでした。



ginza
銀座にある宝石店様に納品させていただきました。外部のデザイナーの方からのご依頼。ありがとうございました。

PageTop